「舟を編む」
先日、映画「舟を編む」の特別上映会が神戸文化中ホールであったので観に行ってきました。
原作は三浦しをんの小説。
辞書編集部を舞台に、見出し語24万語の辞書「大渡海」を完成させるための15年にわたる編集作業と、それに関わる人々を描いています。
1995年、電子化の波が押し寄せる気配を感じながら、採取した用例を一つずつカードに手書きしていくという作業から始まる。その後、見出し語選定、語釈、校正と続く。
辞書に使用する紙選びの場面も興味深かった。なるほど、ページをめくるときの感覚、1枚1枚張り付かない紙、微妙な手触りの違いを見極めて選択するんだなぁ、と。
こうした気の遠くなるような地道な作業にのめり込む主人公馬締(まじめ)と、彼を取り巻く人々、支える人々のさりげない愛情表現、温かさがさわやかで心地よかったです。
@神戸文化ホール前