豪華客船「ノーティカ号」からビキニ環礁を想う
2月28日~3月1日、客船「ノーティカ号」が中突堤B/Cバースに接岸しています。
香港-基隆-那覇-神戸-広島-上海-ソウル-大連-天津のクルーズ「Pearls of the Orient」(16泊17日)。
「ノーティカ号ってどこの船だろう?」という疑問。ちょっと調べてみました。
運航会社はオーシャニア・クルーズ社(本社米国)。
1998年建造、総トン数30,277総トン、全長181.00m、旅客定員640名。
船籍はマーシャル諸島。
マーシャル諸島・・・
で、「マーシャル諸島ってどのあたりかな?」という疑問。
ここ。太平洋の真ん中あたり 。
首都はMajuro。(地図の右下)
地図の中央少し左上に Bikini(ビキニ)環礁。
そう言えば・・・今日のニュース。
以下NHK NEWS WEBより抜粋。
「ビキニ環礁の水爆実験から60年。
アメリカが太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験で、日本のマグロ
漁船第五福竜丸」の乗組員が被ばくしてから1日で60年となりま
す。
1954年3月1日にアメリカが太平洋のマーシャル諸島にあるビ
キニ環礁で行った水爆実験では、広い範囲に放射性物質を含んだい
わゆる「死の灰」が降り注ぎ、静岡県焼津市のマグロ漁船、第五福
竜丸の乗組員23人が被ばくしたほか、ビキニ環礁の周辺に住む島
民も数多く被ばくしました。
被ばくした島民の中には甲状腺の異常など、今も健康被害を訴える
人たちが少なくありません。
また、放射性物質で汚染された島のうち、ビキニ環礁からおよそ
200キロ離れたロンゲラップ島では、除染作業をしたうえで現在
は住宅の再建などの復興作業が進められていますが、放射線への不
安は消えておらず、島民の帰還は今も実現していません。」
ビキニ環礁は、広島の原爆ドームに続き、核兵器の惨禍を伝える「負の遺産」として2010年に世界遺産(文化遺産)に登録されています。
アメリカが1946~1958年の間に67回核実験を行ったということ。
珊瑚礁の豊かなこんなに美しい場所で。