いきつけの美容院で美容師さんが「お客さんの中に、素敵なおじさんがいるねん」と言うので、どんな風に素敵なん?と聞くと、「見た目も素敵やし、話も面白いねん。50~60代くらいかな」
へー、それで?
「その人、毎年、3つだけ目標を決めて実行してるんやって。たいそうな目標じゃなくてちょっとしたこと、やってみたいこと。例えば、今年一回は一人旅をする、とか」
ほー、その発想が素敵。しかも、その3つのことは実行しているとのこと。
それから美容師さんと私はそれぞれ自分の来年の目標を考え始めたのですが、「今年は(なになにを)した」から始まって、次第に、「この前こんなことがあった」「あれ食べた。おいしかった」とか、「今度、(どこそこへ)行くねん」とか、結局いつもの会話で終わりました。
目標か、そう言えば、子供の頃は学校でも新年に無理やり目標を立てさせられたけど自分で立てた目標をすぐに忘れていたし、会社に入ってからでも、年始の朝礼で今年の目標を聞かれて、思わず「体重を減らす」と言って変な空気になったことがありました。仕事の目標を言わなあかんかったんやなと気づいたけど遅かったです。若気の至り。
年をとるにつれて生活や仕事でやらざるを得ないことが増えて、毎年の目標を決めるなんて発想も余裕もなかったなぁ。
今、60代になって自分の時間が持てるようになってあらためて考えてみると、たいしたことではなくてもやってみたいことや、行ってみたい所はあります。
やってみたいことが浮かぶだけでもいいような気がしてきました。
もうね、この年になると、出来るときにやりたいことをやって、1年を振り返ったときに「今年は…をした」「...に行った」と言うことができればいい、と思うことにしました。
発想を形にするって素敵。

田中達也「 Miniature Life 展」より