Keiの感想帳

フリーランス翻訳者Keiです。日々、感じたことを書き留めていきます。

「応挙と円山四条派」@香雪美術館

久しぶりに展覧会に行ってきました。

御影の香雪美術館で開かれている「応挙と円山四条派」展。f:id:kei-diary:20140630102439j:plain

前期(5月24日~6月22日)の「鯉」をモチーフにした作品に代わって、後期(6月24日~7月27日)では「孔雀」をモチーフにした応挙、応挙の長男の応瑞、そして応挙の影響を受けた森狙仙の作品を見ることができました。

応挙と応瑞の孔雀図を見比べると、応瑞は非常に忠実に応挙の画法を引き継いでいることがわかります。 

また、円山応挙(1733~1795)の弟子が「円山派」、そしてその門下が「円山四条派」と称され、応挙が近現代の日本画に与えた影響は大きいのですね。

応挙と言えば「幽霊図」が思い浮かぶのですが、今回、掛け軸が1点展示されていました。

ひゅ~っとした、足のない幽霊。幽霊であることを表現するために、掛け軸の枠も下半分は描かれておらず、頂上部の帯が1本だけ(通常は2本?なのでしょうか)描かれているという説明書きがありました。

さて、今回見た展示品の中で私のお気に入りは、この「菜花遊猫図」です。

f:id:kei-diary:20140630102706j:plain

 後期展示作品は全部で30点ほど。ゆったりと、1点1点をじっくり見ることができました。

香雪美術館は朝日新聞社の創業者・村山龍平(むらやま・りょうへい)の蒐集した美術品を所蔵する美術館で、国指定重要文化財の旧村山家住宅の敷地内にあります。 

f:id:kei-diary:20140629100918j:plain f:id:kei-diary:20140629101634j:plain 

旧村山家住宅は公開されていませんが、美術館の前の庭や外の石塀など良い雰囲気です。