Keiの感想帳

フリーランス翻訳者Keiです。日々、感じたことを書き留めていきます。

プーシキン美術館展@神戸市立博物館

モネ、ルノワールセザンヌ、ドガ、ゴッホゴーギャン、ピカソ、マティスドラクロワアンリ・ルソー・・・

一つの展覧会でこれらそうそうたる画家の選りすぐりの作品を観ることができる、そうそうない機会。
平日の午後に入館。予想通り混雑していました。
音声ガイド(ナビゲーターが水谷豊さん)を聞きながら鑑賞する人も多く、その人達の合間から覗くようにしての鑑賞になりました。
この展覧会最大の見どころとされている日本初公開のルノワールの《ジャンヌ・サマリーの肖像》。
 
華やかで微笑んでいると思っていたジャンヌ・サマリーの表情も、目の前で観るとどことなく瞳に憂いを感じたのは私だけかな。
こちらの「iMuseum Talk」というサイトに、当時の女優という職業の位置付けや時代背景についての興味深い解説があります。
鹿島茂(フランス文学者)先生の「女優の肖像」(語り)と池田理代子さんの期間限定の漫画。
1枚の絵を通じて想像の世界が広がります。
 
さて、私はセザンヌの絵が好きなのです。
特に色合いが。
 
この≪パイプをくわえた男≫もセザンヌ独特の深い色使いが良いなぁと思いました。
不安定な構図も面白い。
 
セザンヌは、モネやルノワールなどの印象派グループから離れて「自分の目で見て、自分の感覚で一から創りあげていく」という独自の絵を探求し始め、後のピカソを代表とするキュービズムの形成に影響を与えたと言われています。
 
うーん、できればもう一度行ってじっくり観たい絵がたくさんありました。
 128日(日曜日)まで。